{"created":"2023-06-19T07:56:43.255513+00:00","id":252,"links":{},"metadata":{"_buckets":{"deposit":"743ef81d-0a8a-4b6d-b9f6-0953f32bcae4"},"_deposit":{"created_by":14,"id":"252","owners":[14],"pid":{"revision_id":0,"type":"depid","value":"252"},"status":"published"},"_oai":{"id":"oai:kitakyu.repo.nii.ac.jp:00000252","sets":["11:10"]},"author_link":["8"],"control_number":"252","item_10006_date_granted_11":{"attribute_name":"学位授与年月日","attribute_value_mlt":[{"subitem_dategranted":"2008-09-22"}]},"item_10006_degree_grantor_9":{"attribute_name":"学位授与機関","attribute_value_mlt":[{"subitem_degreegrantor":[{"subitem_degreegrantor_name":"北九州市立大学"}],"subitem_degreegrantor_identifier":[{"subitem_degreegrantor_identifier_name":"27101","subitem_degreegrantor_identifier_scheme":"kakenhi"}]}]},"item_10006_degree_name_8":{"attribute_name":"学位名","attribute_value_mlt":[{"subitem_degreename":"博士(学術)"}]},"item_10006_description_7":{"attribute_name":"抄録","attribute_value_mlt":[{"subitem_description":"グローバル化と地方分権化が同時に進展する中にあって、地域経済が今後とも持続的に発展していくためには、地域特性を踏まえ、かつ地域資源を活かした内発的発展が必要であり、とくに産業経済の分野においては、地域イノベーションを促進することが望まれる。それでは、どのようにしたら地域イノベーションが促進されるのか。これまで各地域で展開されてきた産業支援機関の整備や支援制度の充実はほぼやり尽くされた感がり、今一度原点に戻って、その構造解明を図り、方策を講じる必要があるのではなかろうか。また、北部九州地域には拠点となる都市が散在し、それぞれが県域等の中心になって地域の発展をリードしている。それでは、これらの都市が特徴を活かして連携し、北部九州地域として総合力を発揮することができるならば、地域が有する潜在力を顕在化し、国内においては第4の経済圏として、また海外においても、とくに環黄海経済圏においてリーダーシップを発揮することができるのではなかろうか。第一章では、地域産業・科学技術政策の変遷を整理することにより、地域がこれから講ずべき方向性が、地域特性を踏まえ、かつ地域資源を活かした内発的発展であることを確認した。また、地域産業・科学技術政策の事例として、北九州市の産業再生に向けた20年間に亘る取り組みを紹介した。第二章では、九州地域のイノベーションの現状を、産業経済、産学連携とベンチャー、各県及び政令指定都市のイノベーション政策の視点から把握した。その結果、九州地域は商工業はもとより、農林水産業や観光などにおいても盛況であり、さらに成長著しい東アジアに近いなど、高い成長の可能性(潜在力)を秘めていること、また、当地域は産学連携やベンチャーにおいても、国及び地方自治体、大学等の努力により、関東・近畿・中部に次ぐ活気ある状況にあることが分かった。第三章では、まず、第一・二章の検討を踏まえ、本研究の問題意識として、地域イノベーションを促進させるためには、その構造を解明すること、また、地域として総合力を発揮することが必要であることを言及した。次に、既往研究のレビューを産業クラスター、都市の住みよさ、創造都市の視点から行い、その結果、直接的要素だけでなく間接的要素からも検討すること、定量的なアプローチを採用すること、都市単体の検討に止まらず広域で地域を捉えることなどの示唆を得た。第四章では、北部九州地域の拠点都市とクラスター先進都市を対象に、直接的要素と間接的要素について指標化し、まず、地域イノベーションの構成要素を主成分分析によって明らかにし、次に、地域イノベーションに影響を与える要因を重回帰分析によって算出した。その結果、地域イノベーションの構成要素は、「都市機能の集積度」「工業の集積度」「地元自治体の積極性」「インフラの整備水準」「生活の安全・安心・快適度」「都市の魅力度・多様性」の6つに集約され、要因は第一位が「都市の魅力度・多様性(都市機能の集積度)」、第二位が「工業の集積度」であることが分かった。第五・六章では、第四章で明らかになった地域イノベーションの構成要素について、「企業」及び「人」の視点から考察を行った。まず、第五章では、イノベーションの主体である「企業」の視点から、企業が新規事業をはじめるとき、都市に対して、どのような機能や特性を期待するのか、また、どのようなタイプの都市を選択するのか、AHP(Analytic 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