@article{oai:kitakyu.repo.nii.ac.jp:00000698, author = {石川, 朋子}, issue = {17}, journal = {北九州市立大学国際論集}, month = {Mar}, note = {本稿では、日本語学習者向けの普通体基調会話教育の方法開発への応用を念頭に、共に大学生で、且つ、友人関係にある韓国人日本語学習者と日本語母語話者の普通体基調会話から「文体上の逸脱」を抽出し分析した。抽出された「文体上の逸脱」は「形式の逸脱」と「属性の逸脱」に分類後、更に「修辞的表現」と「非修辞的表現」に分類された。分析の結果は以下の通りである。①修辞的表現となる「形式の逸脱」として、普通体基調会話における丁寧体の使用が抽出され、この逸脱には「場の改まり」または「談話の局面の変化」といった効果が認められた。②逸脱の効果が認められないため非修辞的表現となる「形式の逸脱」として、終助詞「よね」の使用が抽出された。③修辞的表現となる「属性の逸脱」として、女性による男性的表現の使用、及び、別人を標示する表現の使用が抽出され、これらの逸脱にはそれぞれ「仲間意識の強化や親密度の確認」、「冗談」という効果が認められた。④逸脱の効果が認められないため非修辞的表現となる「属性の逸脱」として、男性による女性的表現「そうね」、「そうよ」の使用が抽出された。①、③の「文体上の逸脱」は友人同士の接触場面で観察されたものであるが、このような接触場面は日本語学習者にとって実際的な場面であることに鑑み、普通体基調会話教育の場では「文体上の逸脱」の方法とその効果を学習者に明示すべきであると考える。②、④からは、日本語教育において終助詞に着目した訓練をより積極的に行う必要性が示唆された。}, pages = {73--85}, title = {韓国人日本語学習者と日本語母語話者による普通体基調会話に出現した文体上の逸脱の分析}, year = {2019} }