@article{oai:kitakyu.repo.nii.ac.jp:00000968, author = {山口, 裕子}, issue = {92}, journal = {北九州市立大学文学部紀要}, month = {Mar}, note = {ジャカルタで1965年に発生したクーデター未遂である「9月30日事件」は、政権交代と親共から反共への転換の契機となった独立後のインドネシア最大の事件である。1998年のスハルト中央集権体制崩壊後は、民主化が進む中で、それまでタブーだった事件とその後の集団的暴力についての調査研究が国内外で進んでいる。本稿ではその中から、民主化草創期の2000年に地方のある学生団体が、政治経済的周縁社会の視点から集団的暴力にせまった『覚書』を解読する。暴力の経験の記憶は、時に他者の記憶や事件をめぐるマスターナラティブを参照しながら語られ、上書きされながら、地方版の集合的記憶が生成する様態を考察する。また近年生成される事件をめぐる社会的記憶が、事件を共産党員の仕業に帰してきた旧体制期の公式見解の枠組みを実は踏襲しており、それを超克してはいないことも指摘した。}, pages = {119--143}, title = {重層化する社会的記憶--9月30日事件後のインドネシア地方社会についてのある『覚書』の考察}, year = {2022} }