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D・H・ロレンスへの誘い--愛が不毛な悲劇的時代における「へそ曲がりな」ロレンスの現代的意義
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File / Name | License |
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(BH000092TY)田部井世志子 |
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アイテムタイプ | 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper |
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言語 | 日本語 |
キーワード |
愛の不毛性, 金銭, 物質, 知性, 機械, 想像力, 「優しさの勇気」, 「触れ合いの文明」, 「太陽と共に始めよ」 |
著者 |
田部井 世志子
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抄録 |
生きるとは、愛するとはどういうことなのかを追究したD・H・ロレンスが死を前に達した結論は、人間は愛し合えないという悲観的なものだった。その原因を彼は多方面に求めているが、本稿ではとりわけ現代社会において重要視されているもの——「金銭、物質」、「知性、知識」、「機械」——に焦点を当て、ロレンスの言葉に沿ってそれらの問題点を明らかにした。「へそ曲がり」と言われそうなロレンスであるが、彼の主張には一理あるのではないだろうか。「絶望」という言葉はロレンスの辞書にはない。今後我々は、想像力を逞しくし、「優しさの勇気」を持ってお互いに「触れ合いの文明」を築く努力をすることで、希望は見出せるとロレンスは主張する。そのためにも、まずは「太陽と共に始めよ」という彼のメッセージは、現代に生きる我々にとっても重要なものであり、それは未来に通じると言えるだろう。
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雑誌名 | 北九州市立大学文学部紀要 |
号 | 92 |
ページ | 5 - 35 |
発行年 | 2022-03 |
出版者 |
北九州市立大学文学部
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ISSN |
13470728
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書誌レコードID |
AA11578223
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著者版フラグ | none |